八尾スローアートショーコンセプト

八尾スローアートショーは、八尾町の中山間地域の木造校舎で2004年から継続してきました。「一学年十名程度の規模の学校という環境や中山間地という立地条件により、子どもたちは外部から受ける刺激が少ない。そうしたなか「八尾スローアートショー」に伴う、様々なジャンルのアーティストとの触れ合いが、子どもたちにとっての貴重な刺激となっている」ことが学校側にも認められました。それに伴い、PTAや地域住民の賛同も多くなってきました。一方、2009年1月から新校舎移転によりこの木造校舎は使用されていません。

小学校の統廃合が数多くみられる昨今、このように中山間地域において、現役の学校があり、かつ旧木造校舎も併存しているのは、全国的にも「稀有で幸運」な地域といえます。「廃校」とはその地域から「学校という機能」が失われることですが、この小学校は新しい校舎へ「移転」したので、学校は存続し、次世代の地域の担い手が育まれることを意味します。富山市はこの木造校舎の利活用方針は未定としながらも、地域住民の意志がなければ解体の方針だといいます。地域の方々と有効な利活用策をまとめることは、この地域にとって貴重なタイミングだと思われます。今やらなければ、他の多くの木造校舎と同様に、充分な議論もないまま、貴重な地域資源である木造校舎が姿を消してしまいます。

そうした「地域とアートと学校と」の関係性を一緒に考えていく場を、ゆっくりと「八尾スローアートショー」が紡いでいくことで、新たな状況が生まれることを期待しています。



これまでの八尾スローアートショー /2009/2008/2007/2006/2005/2004


お問い合わせ
八尾スローアートショー実行委員会 事務局
email:yatsuo.slowart*gmail.com(*→@)
一級建築士事務所 タステン アーキテクツ内(担当:山口)
TEL 03-5879-2201、FAX 03-5879-2202


All Rights Reserved,Copyright(c) Yatsuo Slow Art Show 2004 - 2010

inserted by FC2 system